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日本では何故中医鍼灸を行っている所が少ないの?中医鍼灸と一般鍼灸との違い?

日本では何故中医鍼灸を行っている所が少ないの?中医鍼灸と一般鍼灸との違い?

最初に要略してお話しますと日本では、鍼灸師になるのに専門学校で三年間学習或いは針灸科の有る大学で四年間学び、そして国家資格試験を受験し受かった者に鍼灸師のライセンスを与えるシステムになっております。

3年から4年という期間の中で、一応西洋医学の基礎と東洋医学の専門課程と臨床の基本を学び受ける教育システムとなっております。しかし在籍中の3~4年間に幅広い学習と臨床経験を積むことは、学習時間上の問題で難しい状況となっております。

故に時間的な問題で学習の奥行と経験が足りておりません。学校教育の目的内容は国家試験に合格させるための内容に偏っており、臨床の場で実践力の有る人材教育に到ってないのであります。

 

国試に受かり学校を卒業後、自分なりに努力し学習を進めている先生方も沢山おります。

しかし、医療は自己学習だけの努力では追いつかない部分がかなりあります。

机上の学習だけでは医療技術的なもの等は習得しきれません。

やはり学識の深い指導者や臨床経験を豊かに積まれている方々に指導を仰がなければ幅広い知識と臨床の向上に到りません。日本においては学生時代に臨床を積ませて頂ける時間経験が多くない為、鍼灸技術力が身につかずに学校を卒業してしまいます。

 

臨床を積むには卒業後に就職先で指導を仰ぐケースがほとんどです。

そして就職先で臨床を積み学ぶ形となります。

しかしそれは必ずしも系統だった中医学(東洋医学)本来の伝統的な理論内容に沿ったものではございません。就職先に各々のスタイルが確立されており、そこのスタイルを学習することに概ねなります。故に就職先により施術スタイルはさまざまになります。

 

上記でも述べたと思いますが、学校教育は国家試験を合格に導くための学習内容が重点になっているからです。

伝統中医学理論を奥深く指導教育されておりません。

それ故に、日本では我流の理論を構築し〇〇式鍼灸治療等と称している所も沢山あります。

その様な所のHPをよく読んで頂ければ分かると思うのですが、

大概何ゆえにその〇〇式治療法がどの様なプロセスを得て、どの様な医学的な根拠に基づいて成立しているのかを述べていないと思います。施術する自分だけが分かっていると言う感じです。

カリスマ性を強調しております。

 

医療には理論があり再現性がなければなりません。一個人だけが理解でき主張するべき物ではないです。皆様方はどの様に思われますか?

 

確りとした理論体系を表に出し理解させて頂ける方が良いと思いませんでしょうか…。

そのようにして頂いている所の方が治療方針などが理解でき安心して受診も出来るのではないでしょうか。

あやふやな説明と理論性の欠けている所はどうでしょうか。

 

病を改善する鍼治療には何をどの様に手掛けて治して行くと言う判断基準が有ります。

そこに病があるからそこに治療を手掛けただけでは対症療法的な治療にしかなりません。本来の鍼治療の姿ではありません。

日本の鍼灸治療は日本独特の考え方と理論で教育されております。西洋医学的な理論を基に教育がなされ神経学、生理学、病理学、解剖学を中心に教育が進められております。

本来鍼治療は東洋医学思想の伝統的な理論に支えられて治療が確立されてきました。それを系統立てて教育指導されないが為に日本で行える治療の適応症の範囲が狭まってしまっております。

故に、現行の鍼灸院での治療対象は痛み、リラックス・癒し、局所的に対応する治療や美容鍼灸などを行う鍼灸院が多数を占めております。

慢性症状・体質改善をうたっている所は少ないかと…。

 

さて、学校教育の現場では中医学(日本での一般的な通称“東洋医学”)と言われている、本来の系統立てた伝統中医学理論の教育をほとんど教えて無いのが実情です。

理由として教えられる臨床経験豊かな先生の数存在が非常に少なく限られているからです。

 

皆様ここまで読んで不安に思われてくる方も出てきているかと思います。私は決して不安を扇動しようと思ってこの文面を書き込んでいるのではございません。誠意をもって真実を書き込ませて頂いております。自分を正当化させ良く見せ様としている訳ではありません。

ただ真実に直面して頂き知って頂き、病を治すので有れば鍼灸院選びを慎重になさって頂きたいと強く願っての事です。言葉悪いのですが、「世の中臭い物には蓋を」と言う傾向が有りますので…。

 

さて本家(台湾や中国大陸)の中医学(東洋医学)の教育に関して言えば、医科大学にて基礎医学と専門課程5年間学びその後臨床研修を2~3年間(台湾と中国大陸では研修年数の違いが有ります)積むようになっております。それから医療の現場に出ていきます。

学習の年数だけを言えば本家は日本の倍に当たります。

年数が長ければ良いと言う物ではございませんが、ここで考えて頂きたいのがなぜ年数が長いかであります。

細かく書くと終わりませんので要略して書かせて頂きます。要点を理解して頂ければと思っております。

 

医療を担う技術者として教育が行われている、基礎学習から系統立て学習指導が行われており大学の附属病院や関連施設で臨床研修を積ませている。

資格試験を通らせるための教育とは違う、臨床を担える医療者(中医師と言って鍼灸・漢方を専門とした医師)を育てる目的の教育システムが行われているからです。

故に学習時間も自ずと年数が長くなってしまうのです。

 

中医学(東洋医学)の専門課程だけの内容で言えば、中医臓腑学(生理・病理)・経絡学(体内のエネルギーの循環ルートを学ぶ学問)経穴学(ツボに関する学門を細かく学びます。ツボの名前の由来、作用、効能、位置などを)、経穴処方学(ツボの処方の組み合わせの考え方、どのツボとどのツボを組み合わせて使えば体にどんな作用で働きかけるのか、また刺激の与え方などを学ぶ学問です)中医鍼灸治療学(どんな疾患に対して治療が行えるのか、そして同じ疾病にもどんなタイプが有るのかタイプの判断を学ぶ)中医診断学(辨証論治、病の場所や体内の活力エネルギー崩れ方損傷の仕方、進行過程具合の判断、体質判断、治療の方針を見出す事を学ぶ、ある意味病を治す、体質を改善するには絶対的に必要)気血津液学(体内のエネルギーの生産し方や、どの様に体内で回っているか、またエネルギーの働き作用に関して学ぶ)その他中医五官学、中医内科学、中医小児科学、中医婦人科学、中医皮膚科学、中医骨傷学などが有ります。

すみません各学科に関して細かく内容を書き込みません

ここでは割愛させて頂きます。その他にも書き出してない科目が有りますがそれも字数が多くなるので割愛させて頂きます。

 

日本の学校では上記に挙げた科目で学ぶのは経穴学と基礎的な中医概論くらいでしょうかね。

これだけ学びに違いが出てきますと年数も必要になってきますよね、また技術的な論点から考えても違いが出てくるのは当然かと思います。

病を治すにはやはり学びと臨床経験が必要だと思われませんでしょうか?

 

タイトルの何故中医鍼灸を行っている所が少ないか…

要は正式に系統立てて学んでいないので行うことが出来ない状況なのです。

あやふやな学習では行えるものではないのです。

やはり理論立てて病の性質・進行具合等を診察診断判断し、治療法則を出すには、それなりの学識と臨床経験が必要になってくるかと思います。

無い袖は振れないのと一緒かと思います。

 

中医鍼灸と一般鍼灸の一番の違いは何かと申しますと伝統理論に基づく診察・問診を行い、

出ている症状から体の『どこで・何が・どの様』に崩れて体調を損ねているのかを見極められるところです。

 

感情・情緒が体へどの様な負荷をかけているか、また急激な天候の変化は体にどんな負担をかけて、どんな症状を引き起こすかを考えたりしております。

それは、上記で挙げた中医学に関する学科を学習し網羅しているからこそ出来る診察なのです。

これが出来ること、すなわち病の治療がスムーズに進められ起因治療と対症療法的な治療が同時進行で行えて最終的には体内のエネルギーバランスの矯正し、停滞しているエネルギーを流し、不足しているのを補い、多い物は抜き去る、理論的なものが頭の中に入って無ければこれらの事は行えません。これらにより体質改善へ繋げることが出来るのであります。

なので、局所治療や対症療法的な治療とは全く異なります。

故に中医鍼灸は、慢性疾患の治療、体質改善の治療に適しております。アンチエイジング・予防養生ケアにも効果を発揮します。

 

病で悩んでいる皆さん是非実力のある確りとした理論を語れる治療家を探し出して下さいませ。根気よく探せば数は少ないですが見つかると思います。

 

医療たるものは理論と再現性のある物です。HPで検索し探すのであれば、理論をしっかりと述べている所を探しじっくりと内容を読み込むことだと思います。

一般的には理論をしっかりと書き込んでいる鍼灸関係のHPは少ないと思います。

そこで、一度立ち止まって考えてみましょう。

何故詳細に書かれていないのであろうかと…

 

普通に考えた時、知識と経験が有ればより分かり易く患者さんの為に詳細に書き込むと思います。

そう思いませんか?

上記の考えは私個人の考えかも知れませんが、参考意見として書き込ませて頂きました。

 

私は医療評論家でも何でもございません。一鍼灸医療に携わっている者に過ぎませんが

皆様方には真の伝統鍼灸医療の素晴らしさを知って頂きたいために真実の事柄だけを述べさせて頂いております。

決して何かを意図して批判的な意見を述べているものではございません。

病で悩まれ苦しんでいる方達の中で鍼灸治療に託してみたいと思っている方々に自分に適した最良の安心実力のある鍼灸治療を受けて頂ければと強く望んでおります。

 

長文を長々と読んで頂きありがとうございました。

若輩者の私が書き込んだのは真の伝統的な鍼灸治療のあり方を一人でも多くの方に理解して頂きたいと思っての事ですので、ご理解して頂ければ幸いかと存じます。

決して批判批評を目的としたものではございません。

私自信も、まだまだ精進し前へ前へ進んで行かなければと思っております。

 

中医鍼灸に関して質問問い合わせがございましたら遠慮なく当院へどうぞ。

 

フリーコール:0088-22-1818(休診日:月曜日・木曜日)

メールの場合はお問い合わせフォームをご利用下さい。

 

東京 吉祥寺 中医学に基づく 鍼灸・吸玉(カッピング)療法専門 楊中医鍼灸院

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