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本場の伝統中医鍼灸の診察手順

本場の伝統中医鍼灸の診察手順

アトピー性皮膚炎を例に、当院で行われている診察の手順を簡単にではありますが説明したいと思います。そのほかの疾患も同じ手順で行いますので参考にしてみて下さい。

 

アトピー性皮膚炎とは

アレルギー体質の人で、痒み・湿疹を主とし、発赤・乾燥肌・滲出液・皮膚の肥厚などがあらわれる皮膚炎のことです。

 

『日本皮膚科学会ガイドライン アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016 年版 第I 章 II.定義』によるとアトピー性皮膚炎の定義は

 “アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ。アトピー素因とは、①家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)があること、または② IgE 抗体を産生しやすい素因をさす。”とあります。

 

中医学(鍼灸・漢方治療)的には、気血水(※)の乱れや内臓機能の失調、気候の急激な変化へ体がスムーズに順応出来ずに湿疹の悪化・情緒感情の乱れに伴って発生すると考えております。

 

当院の患者さんでは、その様な方々が来院されております。

 

気血水とは:身体を正常に保つエネルギーのこと。

気→身体を動かしたり温めたりするエネルギーのこと。

血→髪や皮膚などを栄養したり、心を安定させる作用があるエネルギーのこと。

水→リンパ液や唾液など体にある水分のこと。

気血水が過不足なくスムーズに流れている状態が健康とされています。

気血水を作ったり溜めたりするのが内臓(五臓六腑)です。

身体を良い状態に保つには、気血水のバランスや内臓(五臓六腑)の働きが正常であることが重要です。

 

 

アトピー性皮膚炎の当院での診察手順

一人の患者さんを例に診察の手順をご覧ください。

 

性別:男性

年齢:40歳

身長:175㎝

体重:70㎏

職業:税理士

 

主訴:痒み。

顔が少々火照る。

滲出液が出る(黄色)。

冬から春に掛けて気温の上昇と共に皮膚の症状が悪化しやすい。

悪化すると滲出液が出る。

 

・小さい頃からアトピー性皮膚炎を発症。

・痒みに皮膚の乾燥・ひび割れを伴う。

・回復と悪化を繰り返し、塗り薬などで対症療法的に治療をして対処していた。

・勤務先の激務で症状が悪化した。  

・顔に火照りが出てひどい時には滲出液が出る様になる。  

・睡眠は痒みによって妨げられることがある。熟睡出来ない。

 

1ステップ

“問診票への記入”と“体質等を把握するためのチェック票へのチェック”をして頂く。

適切な治療を行うためには、主訴以外のことも大切な情報となります。

 

2ステップ 四診を行う

望診:皮フが発赤して腫れ、滲出液がにじみ出ている。

 舌診:舌先が赤く、全体的には濃い赤色になり乾燥感が有り、裂紋(舌がひび割れている)

    苔は薄く黄色で乾燥している。

     ※症例の方とは別の方です。

 

切診:脈は細く速い。

問診:

アトピー性皮膚炎の治療で、普段痒みの強い時はステロイド外用薬を使用している。

最近効きが悪くなる。

体質改善が必要ではないかと考える。

下肢が冷え、頭に熱感がある。

ノドの渇きは強くないが、水分を良く摂る様に意識している。

痒みのために深い眠りにつけない時がある。

気温が上がると症状が悪化しやすい。

特に冬から春に、症状が悪化すると滲出液が出やすくなる。

便通少々硬めな日がある。

 

ステップ3 治療方針を決める(弁証論治)

・アトピー性皮膚炎には様々なタイプが存在しております。

・「痒い」と訴えている患者さんに「痒みを止めましょう」という治療を行っても対症療法にしかならず、一時的に良くなっても症状が再び出るケースが多いです。

・中医鍼灸では、症状を患者さんから聞き出しどの様なタイプのアトピー性皮膚炎なのかを判別して治療を行います。

 

症状内容分析(上記患者さんの場合)

・皮フが赤く腫れている→炎症がある。

・滲出液がにじみ出てくる→炎症がひどい。皮膚下の血管を圧迫し、リンパ液が滲出して来ている状態。

・下肢が冷え、頭に熱感がある→熱は上昇する性質があるため、熱がこもることによって頭に熱を感じ、下肢が冷えてしまう。

・ノドの渇き・便硬め→身体を潤す水分の“津液や血”が減少している。

・気温の上昇によって熱がこもる→“津液や血”(水分)は熱を冷ます働きもあるため、水分が減少傾向にあると熱を冷ますことができないため、外気温が上昇したときに熱がこもってしまう。

・舌先が赤い→熱がこもっている。

・裂紋(舌にひび割れ)→水分不足。

・脈が速い→熱傾向。

 

中医鍼灸の治療方針

・清熱:身体にこもっている熱を分散して、炎症を緩和させると同時に滲出液の減少をはかる治療。

・養血潤燥止痒:血(皮膚や髪の毛等を潤す作用がある)を補充し、皮膚の乾燥を緩和させて痒みをとめる治療。

 

以上が、中医鍼灸によるアトピー性皮膚炎の治療の診察手順となります。

ご理解頂けましたでしょうか。

体質を把握することによって、一人一人に合わせた治療が可能となります。

対症療法の局所治療による鍼灸治療などとはまったく異なります。

※上記症例の方とは別の方です。

 

アトピー性皮膚炎の方、アレルギー体質だからといって諦めてはいませんか?

当院で行っている中医鍼灸(中医学)なら体質改善・症状緩和をすることが可能です。ひとりひとりの体質に合わせて、お手当をしております。

治らない・改善できないと思っていた不調を中医鍼灸で、改善し、健やかなカラダを手に入れてみませんか?

『百聞は一見に如かず』

お電話お待ちしております。

 

フリーコール:0088-22-1818(休診日:月曜日・木曜日)

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